自宅サーバーに適したグラボは？
自宅サーバーを動かしているとなるべく消費電力は抑えたい物です。そのためにも使っていない機能は極力省略すべきです。例えばグラフィックボード。基本的にリモートから操作するのが前提な為、グラフィックボードはBIOSの設定やトラブル時以外は基本的に必要ありません。
もちろんオンボードグラフィックが搭載されているとか、GPU内蔵CPUを使っているのならそれで良いのですが、パーツの選択をする上でどうしてもGPU内蔵CPUを諦めないと行けない事もあります。(中古市場的なものとか、ECCを使いたいがGPU内蔵のCPUでは使えないとか…)
そこで今回手持ちのGPUのアイドル時の消費電力を比較しました。
測定の概要 †
- サーバーの消費電力をワットチェッカーで目視確認
- テキストモード800x600(8bitカラー)で起動させ、しばらく落ち着いた所の消費電力を取る
- サーバーの構成は下記の通り
測定した機材 †
- MATROX G550
- PCI-Express x1の数少ないグラボ
- AMD RADEON X300
- NVIDIA GeForce 7200GS
- NVIDIA GeForce 210
- XGI Volari Z9s(オンボード)
- 超非力なオンボードグラフィック
測定結果 †
今回のグラボの中ではオンボードを除きMATROX G550が一番性能が低いので消費電力もそれに伴って低くなる事を期待したのですが、測ってみると他のグラボと大差はないという結果になりました。x1だから省電力・・・という事ではないんですね。GeForce 210が他よりもわずかに低いものの、誤差の範囲でしょう。
当たり前ですがおボードは通常のグラボと比べて10W近く低いです。24H稼働してる事を考えると10Wの差は大きい・・・・。
Xを起動するとどうなるか †
1024x768(32bitカラー)で起動した所、消費電力はどのグラボも+1W増える程度でした。あまり大きな変化はありません。
結果 †
低性能だから消費電力が低いかというとそんな事もなく、だいたい10W程度は消費する。(逆に言えばグラボを外して画面なし運用をすれば10W消費電力が下がる)
省電力なグラボ †
実はサーバーに便利な低性能で消費電力なグラボというのは存在しています。ただ市場にはなかなか出回らず、出回ったとしても高いです。とりあえず画面を出すだけなのに高い金額を出すのはちょっと抵抗が…。
- 今や珍しい? ヒートシンクすら不要な2D専用の低消費電力ビデオカード
- SUNIX Products
PCIバスが使えるなら、ATI RAGE XLという選択肢もあります。
また、PCIex x1→PCI変換を使った上でRAGE XLを使うという選択肢もありますが、そこまですべきかは悩みますね…。