VE-TA10でぷららフォンを使う

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ぷららフォンの公式サポート機種ではありませんがiCOMのVE-TA10がヤフオクで安く転がってたので何となく落札してぷららフォンで使えないか試してみました。

VoIP接続情報の入手

VoIPサーバー名、ユーザー名、パスワードなどの情報はぷららのマイページから取得することができます。逆にマイページ以外からの入手方法はありません。このユーザー名、パスワードは会員ID、パスワードとは全く別のものになるので注意してください。取得方法に関しては各自検索してみてください。設定ページのHTMLに埋め込まれてるよ!

ネットワーク構成

今回は下記のような構成で組んでいます。アダプタモードに設定してVE-TA10のルーター機能は殺して単純にルーター(NAT)配下に置きます。ポート開放にはUPnPを使用します。

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VE-TA10にはネットワーク・設定/PCという2つのLANポートが存在しています。ルーターモードで使う場合はネットワーク側にPPPoE、設定/PC側にPC等を接続するのですが、アダプタモードでもIP電話通信をする場合はネットワークポートに接続し、設定を行う時だけPC/設定ポートを使用することになり、ここが一般的なアダプタとはちょっと違います。

なお、アダプタモードで使用する場合、設定/PCポートは設定が完了したら何も接続する必要はないのですが、ぷららフォンで接続する場合一工夫が必要で、この先に適当なサーバーなど(HTTPリクエストを定期的に投げられる機器)を接続する必要があります。詳細は後述。

初期化作業

ヤフオク品なので色々設定が残っているのでまずは初期化します。

電源を入れた後、背面の初期化ボタンを20秒以上押します。10秒では足りません。押し続けると最初オレンジに光りますが、そこでボタンを離してはいけません。真っ赤になって完全にくたばるまで絶対にボタンは押し続けましょう。自分はこのオレンジ点灯でボタンを離していたため、これで丸1日無駄にしました。

VE-TA10の設定

設定情報を取得したら下記のように設定値を入れていきます。

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VE-TA10ではデフォルトでナンバーディスプレイが設定されていないので、発信者番号通知をするに設定しておきましょう。

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この他LAN側の設定にDHCPサーバーを使用するかしないかの設定があるので、「しない」を選択しておきます。

これでひとまずぷららフォンが使えるようになりますが、実はまだ不足です。

30分くらいでつながらなくなる

これは詳細に調べてる人がいたので割愛しますが、IP電話の定期的な再登録の際にVE-TA10が最新の乱数値を使わなず1回目からそのままになってるため、電源を入れて30分くらいすると繋がらなくなるという問題があります。実際自分の環境でもこれが発生しました。ただぷららフォンの場合30分より少し長いような気もしますが、電源を入れておおむね1時間を超えて電話をすると「おかけになった番号は機器の電源が入っていないか、または故障しています(多分)」みたいなメッセージが返ってくるようになります。

なお、この時発信は問題なくできるので自分で電話をかけるまで全く気付かないという厄介な問題です。050番号のランプも緑色に点灯しています。

で、これをどうやって解決するかという事ですが、先ほどのNW図のPC/設定側に何やらサーバーが繋がっていたかと思います。

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このサーバーから再接続を行うHTTPのリクエストを30分おきぐらいに投げて強制的にSIPを再登録させるのです。この再登録は通話中に行っても途切れる事はないようですので多少短い間隔で行っても大丈夫そうですが、あまり短期的にやると怪しまれるので30分が無難でしょう。

自分の場合cronに下記にHTTPを投げるスクリプトを作って30分おきにcronを設定しました。

curl 'http://192.168.111.1/qr_sipinfo.cgi?register=%1B$B:F@\B3%1B(B'

なお、VE-TA10にパスワードを設定している場合認証させる必要があるのですが、なんとCookieにmd5化したパスワードを入れてるだけという超簡単な認証方法だったので下記の方法で突破できます。

curl -s -b "pass=098f6bcd4621d373cade4e832627b4f6" 'http://192.168.111.1/qr_sipinfo.cgi?register=%1B$B:F@\B3%1B(B'

これで30分経っても着信できなくなる現象はひとまず解消です。自宅にサーバーなどHTTPリクエストを定期的に投げる物があればいいのですが、それがない場合直にWebCasterV130辺りを買うのがよさそうな気がしますね。。

なお、お察しの通りPC/設定ポートはハッシュ化されてるとはいえHTTPリクエストごとに常にパスワードが流れるので、セキュリティ面で結構ガバガバです。これも物理ポートが分かれてるからできるような技なので、cronを投げるPCまでのネットワークは通常のネットワークとVLANを分けるなどの対策をした方がよさそうです。

その他

そういえばVE-TA10には電話線発信番号のようなものがなさそうです。一応自動で振り分けてくれるらしいのですが、いまいちよくわからんですね。WebCasterV130だと頭に何かをつけるとIPでわなくメタル回線から発信してくれる機能があったのですがVE-TA10にはこれがないようです。。。

また、WebCasterV130と違って着信や発信、再登録などのログは一切出ないようです。何だかんだでWebCasterV130使いやすいのでお金がある人はそっちを使った方がいいです。

とりあえず使えた

という訳で、色々クセはあるものの今のところ使えているようです。めでたしめでたし。


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