自分専用Pythonを構築


システムに入っているPythonは自分が使いたいバージョンと違ってたり、移行する時にバージョンが合わなくて面倒だったりします。

そういう事態を避けるため、自分専用のPythonをホームディレクトリなんかに作っておくと便利です。

今回はそういう環境の構築手順を紹介します。

ソースのダウンロード

今回はPython3.8を使いました。ソースは下記から入手可能です。

https://www.python.org/downloads/source/

ソースの展開

nogisawa@a970:~/python/src$ pwd
/home/nogisawa/python/src
nogisawa@a970:~/python/src$ ls
Python-3.8.7.tgz
nogisawa@a970:~/python/src$ tar zxf Python-3.8.7.tgz 
nogisawa@a970:~/python/src$ cd Python-3.8.7

ビルド

nogisawa@a970:~/python/src/Python-3.8.7$ ./configure --prefix=$HOME/python/3.8.7
nogisawa@a970:~/python/src/Python-3.8.7$ make
nogisawa@a970:~/python/src/Python-3.8.7$ make install

環境変数設定用スクリプトの準備

下記のようなスクリプトを用意しておきます。

nogisawa@a970:~$ cat ./python-3.8.7.sh
#!/bin/bash

export PATH=/home/nogisawa/python/3.8.7/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=/home/nogisawa/python/3.8.7/lib:$LD_LIBRARY_PATH
自分でビルドしたPythonを使い時はシェルで下記を実行すればデフォルトのpythonとして機能するようになります。

nogisawa@a970:~$ source ./python-3.8.7.sh
nogisawa@a970:~$ python3
Python 3.8.7 (default, Jan 26 2021, 15:22:25) 
[GCC 8.3.0] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>